8.5

『サマーウォーズ』(角川文庫)

※イカ、映画『サマーウォーズ』のネタバレしまくり注意。名作だから映画館で観れ絶対。 映画『サマーウォーズ』、名作ですよ。2回観ちゃったぜ。ただ、シナリオ的に若干もったいないところや、惜しいところがあるのも確かです。もったいないところは最終決…

『さくらファミリア!』(一迅社文庫)

「言う通りにしたのに祐太は思い出さなかった!」と、エリはぼくを指さして憤慨する。 「最後までやらないからよー。ゆんゆんはエリさまのはじめての人だし、赤ちゃんがやってくるのはコウノトリでもキャベツ畑でもないってさっき教えたでしょ?」 「あんた…

『Xトーク』(電撃文庫)

KOEEEEEEEEEE!!!!!いわゆる「百物語をしましょう」から始まる”怖い話”の短編集。いやはや、ちゃんと怖いし、オリジナリティがあります。読んでいてゾクゾクと「来るぞ、来るぞ」と思っていて次をめくるとイラストだというのが透けて見えるときなんて「どんな…

『死図眼のイタカ』(一迅社文庫)

あかん千紗都! それは恋愛フラグやない! 死亡フラグや!というわけで『さよならピアノソナタ』『神様のメモ帳』の杉井光の新作はデビュー作『火目の巫女』の鬱ストーリーを彷彿とさせる伝奇モノ。この人やっぱエグイよ! 良い感じに好感持たせてザクザク殺…

『死神のキョウ』(一迅社文庫)

さてラノベ戦国史に一迅社が参戦しましたね。ビッグネームではないものの中堅どころの作家を第一陣に揃え、表紙イラストも白背景で統一感と綺麗さがあって良い感じです。なにより背表紙にイラストを大きめに、でもうざくならない感じに入れているのが「わか…

『ミスマルカ興国物語 II』(角川スニーカー文庫)

巫女服の将軍だと…!?緋袴の上に軍服を羽織るのはなんか販促だと思います、サー。誤字気にしない。あとがきによると、1巻は編集部がはしゃぐほど売れたらしいですね。「マスラヲ」も割と平積みされてるしこれは遂に林トモアキの時代が来ましたかね!?さて…

『TO THE CASTLE』(スーパーダッシュ文庫)

ちょうど引越しと新刊発売で買うものが落ち着いている時期が重なったので積み本消化期間です。ここだけ時空が違います。まずは『神様家族』の桑島由一の2003年10月発売の奴。「ドゥー・ザ・ハッスル」と「トゥー・ザ・キャッスル」をかけたタイトルの楽しい…

『デュラララ!! ×4』(電撃文庫)

……。…………ちょっと聖辺ルリが最高すぎませんか?久々の『デュラララ!!』。新キャラや旧キャラの掘り下げがいつもの成田節ですが、それにしても聖辺ルリがやばいです。特に249Pのイラスト。瞬間最大風速では成田作品全体で首位独走ですよ!?話はいつもどお…

『旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。』(電撃文庫)

これは良い。 やっぱり電撃は賞持ちより「最終選考落ち」のほうが面白(ryさて、”青空の下、制服の少女が荷物を詰め込んだスーパーカブに乗っている”というなんかストレートど真ん中にくる表紙、なんかせつなげな感じのタイトル、と思わず手にとってしまう…

『狼と香辛料Ⅶ』(電撃文庫)

胸中で呟いてしまう。 こんなお人好しの荷馬車に乗ることができて、人が崇めるという幸運の神に本当に感謝したいくらいだ。 お人好し、お人好し、と軽蔑と嘲笑を含めた言い方をしないとそれはあっという間に別の呼び名に変わってしまいそうで怖かった。 側に…

『オオカミさんと毒りんごが効かない白雪姫』(電撃文庫)

おもしれぇwwwオオカミさんシリーズも5作目ですが安定した面白さです。短編連作ということもあって疲れた時でも気楽に読み始められて、でも読み始めると止まらない。新人と交互に読んでるんですがやっぱり実力差あるなぁ、当然だけど。さて、みんなが知っ…

『乙女はお姉さまに恋してる 櫻の園のエトワール』(ファミ通文庫)

『処女はお姉さまに恋してる2』。通称『おとボク』といえば3年前の発売の頃には”お嬢様学園で「ごきげんよう」&姉妹制度”という設定がやれ『マリみて』のパクリだと叩かれていたのを、ちゃんとした独自の面白さで黙らせたという良作18禁PCゲームです。祖父…

『マリア様がみてる キラキラまわる』(コバルト文庫)

蔦子さんや笙子、可南子まで含めたほぼオールキャストの遊園地デート。なのにどの組もそれぞれトラブルが発生したのか険悪な雰囲気で……? 卒業を目前にした、最後の想い出エピソードってところでしょうか。「マリみて」らしいほのぼのしたトラブルとまったり…

『電撃h&p(はじまり&ピリオド)』

こないだの電撃15年祭で売ってた、もはや恒例となったパロディ本。目新しさはもうないけれど、作者の自虐っぽい愚痴(楽屋ネタ)や、使いたいけど著作権・作品世界的に言えないアニメ・漫画ネタを堂々と作品に混ぜちゃおう的なノリがわかる人にはとっても楽…

『バイオハザードIII』

やべ、予想以上に面白い。T-ウイルスが全世界に蔓延し砂漠化した地球。ゾンビ化されていない人間はトレーラーやバスに乗って旅を続けるがゾンビたちとの戦いで次々と殺されていく……一方T-ウイルスの黒幕・アンブレラ社は地下の研究室で「アリス計画」を続け…

『学校の階段7』(ファミ通文庫)

生徒会選挙!中高生向けであるライトノベルで中高生に身近な生徒会選挙を真っ向からやるってのが新鮮で素晴らしいですね。しかも奇をてらわずに。「実際生徒会選挙って別に面白いもんでもないしなぁ」というのが身に染みているだけにちょっとやそっとの力量…

『ギャルゴ!!!!!-地方都市伝説大全』(MF文庫J)

桃太郎電鉄にも出てこないような小さな地方都市で”物干し竿占い&人生相談”の占い師として有名だったばあちゃん。そのばあちゃんが遺した、遺言みたいな最後の手紙―― 『春男ちゃんへ 春男ちゃんは多くの女性に愛される運命だと、占いがでています。 人間以外…

『レンタルマギカ妖都の魔法使い』(角川スニーカー文庫)

第二部第二巻。遂に舞台は倫敦ですよ! 「アストラル」の格付けの査定会。協会のNo.2が登場し、ユーダイクスが再登場。猫屋敷と影埼の真の実力が発現し、主人公たちより年上の渋いお兄さん&おじさんが活躍しまくりです。ラピスっち1人の参入ではロリ軍の劣…

『正義のミカタ―I’m a loser』(双葉社)

個人的にかなり大好きな作家・本多孝好の待望の新作。前作『真夜中の五分前』からもう2年半ですよ。瀟洒な会話と心打つ独白、全体に漂う切なさと心に残る読後感が印象的な作家さんです。オススメは『FINE DAYS』。上下2冊を買う購買力があるなら『真夜中の五…

『樹海人魚』(ガガガ文庫)

中村九郎といえば2chラノベ板に「超地雷」「意味不明」「ラリってやがる」と燦然と輝く御名ですが、その中村九郎の新作。あれ、おもしろくね?個人的な考えでは世の中には良い地雷と悪い地雷がありまして。「なんとなく凄い/面白いんだけどわけがわからない…

『月光のカルネヴァーレ1 白銀のカリアティード』(ガガガ文庫)

Nitro+原作の18禁ゲームのノベライズ。表紙の雰囲気が好みっぽいので原作未Playながら手を出してみましたが、ノベライズというより世界観が同じだけのほぼ新作らしい。読了した後公式サイトを見てみましたがたしかに殆ど知ってるキャラがいねぇwwwという…

『月光のカルネヴァーレ1 白銀のカリアティード』(ガガガ文庫)P167

「生は過酷です。生まれてしまったのだから、生きなくてはなりません。そのときそのときの快楽を寄せ集めて、飢えを満たしてやらなければなりません。やがてそれができなくなっても、死ぬまでは生きなくてはなりません」

『沙漠の国の物語 楽園の種子』(小学館ルルル文庫)

小学館ライトノベル大賞ルルル部門<大賞>受賞作。砂漠の国の物語。地中まで水を求めて根を伸ばし、その土地に水をもたらす聖樹シムシム。人の好意悪意に敏感な其れは育てることは困難であるが、唯一<聖地>ガウルでは長年シムシムが枯れずにいた。聖樹に…

『新興宗教オモイデ教外伝 1 桜月事件〜祓除探偵「Z」の冒険〜 』(ガガガ文庫)

大元の大槻ケンヂ『新興宗教オモイデ教』のほうは読んでないんですが、まぁ、この『外伝』が面白かったらそっちも読んでみようかな程度で見切り発車。さてどういう話かというと『毒電波』を発して相手を発狂させて惨殺したり、猟奇的に殺したりする話です。…

『恋のドレスと硝子のドールハウス』(コバルト文庫)

タイトルに「恋の」とか入ってるとこっぱずかしくて感想を上げるのが躊躇われたりしませんか? な、ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ6冊目。仕立て屋の地味な女の子と貴族青年との恋と、女の子がドレスを仕立てる貴族の女の子の恋を描く1冊完結型…

『扉の外 2』(電撃文庫)

参考)1巻の感想。さあどう話を持ってくる? の2巻だよ。まあ”繋ぎ”の部分はある意味”売り要素”なので黙っているとして今回もゲーム。なんか『カイジ』みたいな……相手の裏を読み疑心暗鬼になりつつ仲間を裏切るとかそんな感じ。ただなー。主人公クンが本当…