9.0

『チーム・バチスタの栄光』(宝島社文庫)

持病「流行ると読みたくないでござる」病が発病してしまったので読んでなかった本作。映画化もされ、もうすぐTVドラマも開始ってますます売れてますなぁ……なのにミーちゃんよろしくなんでこんなタイミングで読んだかというと舞風さんとこで「二つ名持ちの…

『θ―11番ホームの妖精』(電撃文庫)

おぉ。これは良い。ラノサイ杯で気になった「θ」ですが、やー、これはアタリでした。設定、キャラ、ストーリーともに良く、きっちり自分の世界(物語)をモノにしてる感じ。この作者はデフォ買い決定だなー。今から100年くらい先(?)の、「どこでもドア」…

『ナルキッソス』(MF文庫J)

片岡ともはずるい。だってだって! 幼い頃から不治の病で終末医療の階である7Fの住人になって遂に死を迎えようとしている我侭ひとつ言わない少女と、唐突に余命を宣告された普通の大学生の青年が家でも、病院でもない死に場所を探す旅に出ようとして、 寒空…

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

感 無 量 。インディ・ジョーンズ19年ぶりの復活ですよ! スピルバーグ&ルーカス&フォードですよ! いやぁ、嬉しい嬉しい。このテーマ曲&フェドーラ帽&鞭で湧き上がるKO/U/FU/Nをどうしたものか。最近の続編ブームの「ターミネーター」「ダイ・ハード」…

『SH@PPLE—しゃっぷる—』(富士見ファンタジア文庫)

これはかなりの良作。やー、タイトルといい表紙といいあらすじといい全力で「駄コメ」臭がしていたので回避していたのですが平和さんがやたら持ち上げるのでついに購入。おぉ、これは面白い面白い。結果、途中で飽きることなく1冊一気に読んでしまいました…

『MAMA』(電撃文庫)

やっぱこの人才能あるわぁ。去年の電撃小説大賞<大賞>の紅玉いづきの受賞後第1作。今回も「ちょっと怖い童話」のような独特の雰囲気で非常によろしい。この雰囲気はちょっと他の人が簡単に真似できないだろうなぁ。あらすじ…は書きにくいな、これ。流れと…

『君のための物語』(電撃文庫)

第14回電撃小説大賞<金賞>受賞作。 今期の電撃大賞は不作ばかりか! と嘆きかけた今月のラストに現れた救世主。万人にオススメできる今期ラノサイ杯投票確定枠。小説家への夢破れた青年と、画家への夢破れた女性。女性が川に飛び込もうとするのを青年が身…

『ミスマルカ興国物語?』(角川スニーカー文庫)

『お・り・が・み』『戦闘城塞マスラヲ』(実質『お・り・が・み』の続編)の林トモアキの新シリーズ。いやがおうにも期待が高まりますな!『お・り・が・み』と言えば抱腹絶倒のギャグに、無茶振りな大風呂敷が魅力の現代魔物?魔法?バトル?メイド?モノ…

『ドラゴンキラーあります』(C・NovelsFantasia)

2007年下期ラノサイ杯新規部門で6位(14票)を獲得したシリーズ。第3回C★NOVELS大賞の受賞作でもあります。タイトルから王道の“剣と魔法”ファンタジーかと思ってたら銃と怪力(笑)のノワールハードボイルド風でした。でも堅さや鬱さは少なくてライトノベルっ…

『モノケロスの魔杖は穿つ4』(MF文庫J)

このシリーズはもっと評価されるべき。魔術バトルモノ第4巻にして最終巻。なんかちっとも話題になってない気がしますが個人的にはもっと評価されていいシリーズだと思います。世界観や設定、魔術的な単語・ふりがながえらく読みづらくしてることはわかります…

『“文学少女”と月花を孕く水妖(ウンディーネ)』(ファミ通文庫)

時系列的には2話目の後、夏休みを描く番外編。麻貴先輩に絵のモデルとして別荘に拉致された遠子先輩に無理やり呼び出された心葉。その別荘は80年前の惨殺事件・怪談の舞台で――前巻のヒキがあんだけだったのにここにきて番外編かよ!と思いましたが実は最終…

『9S memories』(電撃文庫)

読み応えのあるSFアクションシリーズ「9S」の短編集。由宇と八代の最初の事件、闘真と麻耶の出会いの2編はファン待望のエピソードでもあり興味深く、また楽しげ。しかし今巻の見どころは断然書き下ろしの蛟とクレールの過去話ですよ! 何回か言ってますが、…

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3』(電撃文庫)

うわぁ、ヤンデレの宝石箱やぁ〜wさあなんか絶好調な問題作の3作目。大丈夫か世の中。考え直せ。今巻ではみーくんの妹が登場。この子の病みっぷりも半端ないです。兄を「働き蟻」と呼んで足蹴にしていた、死んだはずの妹。ヤンデレサドデレロリポップン(謎…

『にこは神様に○○される?』(ガガガ文庫)

「……にこの体は奇麗であるな」 人ならざる美少女が微笑みながらそう言うと、効果絶大だ。 「えっ……!? そ、そう!?」 「うむ。凹凸が少なくて奇麗」 ぱこ――――ん。 速かった。 (中略) 「にこは自分の体が嫌いなのか?」 「……好きじゃない」 「では、我が…

『幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ』(富士見ミステリー文庫)

おー、化けた化けたw『フォルマントブルー カラっぽの僕に、君はうたう。』、『熾天使たちの五分後』は「悪くないけどなんか設定が”作者だけ満足してる”っていうか読者からすると上滑りしてる感じがするなぁ」という感想で実際あまり話題になっていなかった…

『クリスマス上等。』(MF文庫J)

これは面白い!今月買う新刊がやたら少ないので2005年10月に1巻が発売され、2007年4月に全8巻で完結したシリーズに手を出してみました。前から気になってはいたのですよ。いやぁ、新人でこれだけ書ければ超オススメしまくってラノサイ杯でも問答無用で投票し…

『G線上の魔王』 体験版

http://www.akabeesoft2.com/面白れぇwかの名作『車輪の国、向日葵の少女』のるーすぼーい&有葉の新作ですよ。良いですね良いですね。犯罪の”魔王”と、それを追う”勇者”の少女のクールな頭脳戦と、キザ少年とダウナー系少女のトボけた感じの学園モノが交互…

『世界平和は一家団欒のあとに 3』(電撃文庫)

いやぁ、このシリーズ良いわー。 →1巻の感想 →2巻の感想 異世界を救った勇者とお姫様が現代日本に戻ってきて家庭を築き、その子供たちもまた軽〜く世界を救っちゃうような運命を持っていたのです、という本作。ただしそこで描かれるのは2巻の悪の組織の首領…

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 2』(電撃文庫)

まさか2巻が出るとは。 →1巻の感想 ヤンデレヒロインまーちゃんが今回も頑張ってます。みーくんが入院したので自分で自分の頭をかち割ってそのまま意識を失わず病院まで歩いてきて入院。みーくんと一緒えへー。みーくんのお見舞いの品である漫画本を「あの女…

『”文学少女”と慟哭の巡礼者』(ファミ通文庫)

爪切り。……爪切り……ッ!!!既読者だけニマニマしててください、サー(怖痛い意味じゃないよ)。とりあえず半身不随→爪切りでアレにもっていった作者は天才だと思った、マジで。今年のライトノベルで屈指の名シーンですよ。一部の趣味の方専用で。さて今回は…

『ソフィアの宝石 -乙女は、降り立つ-』(B's-LOG文庫)

B's-LOG文庫ということで全くアウトオブ眼中だったのですがdeltazuluさんのとこで興味を持って購入。良作ktkr!大工の青年と貴族の娘が駆け落ちして生まれた娘・リディア。平民の街で働くことを苦にもせずまっすぐに成長したリディアだったが母に先立た…

『DDD 2』(講談社BOX)

野球ネタって苦手です。>挨拶野球青春!って感じのエピソードに多くの紙幅がとられていて、そういう熱中とかいうのに「うへぇ」って感じになってしまうネガネガひっきーな自分としてはすこぶる苦手な話でした。いや、純粋なスポ根モノではないし、別にそこ…

『クインテット!2』(GA文庫)

Shamさんちょっとほろり涙。色々な美少女が押しかけて同棲という所謂ハーレムモノっぽいんですがその根本は擬似家族モノというほうが正解。過去の傷や秘密を抱えながらいた少女たちが義は通す主人公によって救われて家族となるストーリー。今回は本当の家族…

『トランスフォーマー』

大 興 奮 !何をさておいても初日に観に行ったということで期待度を推し量って頂きたいところですがトランスフォーマー好き・あの予告編にwktkが止まらない人なら行って損なし。むしろスクリーンで見ないでビデオ待ちとかありえない。映画はバリっとマイ…

『時載りリンネ!』(角川スニーカー文庫)

これは面白い。第11回スニーカー大賞《奨励賞》としては『操り世界のエトランジェ』のほうがPUSHされてるように見受けられましたが個人的にはこの『時載りリンネ!』のほうが面白い。「比べてどうだ」とかあんまり言いたくないんですが正直な話自分も表紙を…

『たま◇なま ~生物は、何故死なない?~』(HJ文庫)

予想外の大穴。まずは表紙を見て頂こう。諸君らはこの表紙からどのような印象を持つであろうか。たま◇なま ~生物は、何故死なない?~ (HJ文庫)作者: 冬樹忍,魚出版社/メーカー: ホビージャパン発売日: 2007/06/30メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この…

『カッティング ~Case of Mio~』(HJ文庫)

趣味ど真ん中。リストカットの痕を”隠さない”という異質な美少女と他人との乖離感に悩む少年。他者を排斥し物静かに読書を続ける彼女に「ぼく」は惹かれ、衝動的に告白してしまう。 「言って置くが、僕はアクセサリーが欲しいわけじゃない」 「でしょうね」 …

『ヒツギでSOSO!』(ファミ通文庫)

ヒツギでSOSO! (ファミ通文庫)作者: 文岡あちら,よう太出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2007/06/30メディア: 文庫 クリック: 14回この商品を含むブログ (24件) を見るうほっ、いい新人! たまにこういう”発掘”があるからファミ通文庫って好きw表…

『マリア様がみてる フレームオブマインド』(コバルト文庫)

「マリみても正直マンネリすぎで1冊の内容なさすぎだし、祐巳の妹が決まったら買うのやめるかも。あ、それでも数巻で祥子様が卒業して最終回ならそこまで読んじゃうかもなー。でも祥子様が卒業してもあと1年やるつもりなら正直もう無理っス」と思っている方…

『世界平和は一家団欒のあとに 2 拝啓、悪の大首領さま』(電撃文庫)

13期では一足早く「安定」を手に入れたかな、という感じ。2作目でこのレベルなら今後もコンスタントに出せる作家になりそう。正義の味方一家の活躍を描く本作。今回は悪の組織一家のガキと出会い、組織を潰されたことでバラバラになってしまった家族のフォロ…