竜騎士07/07th Expansion『ひぐらしのなく頃に解〜罪滅し編〜』

★★★★★★☆☆☆☆


(※酷評となります。後半は特に。不快な思いをされたくない方は読まないが吉。あと若干ネタバレ気味)


これは……駄目だろ、流石に。


いや今更私が言うまでもなく酷評の嵐なのは周知の事実(褒めてる人もいます。というか私の周りでは半々くらいかな)。いや、だってシリーズ中一番印象深いシーンと言っても過言ではない”おはぎ”とか”注射”が○○でしたって、ちょっと待ってくれよ。それは「正解率1%」じゃなくて「誰もが思いつくけどくだらなすぎて99%の常識的な人間が真っ先に却下する解答」だろう! 「目明かし編」のミステリ的な見事さは何処へ……_| ̄|○


……思えば最初に「ひぐらし」をPlayした時に予想した解決編はこんなもんでした。清涼院的なトンデモで終わるに違いないと全く期待してなかったんですよ…世間のひぐらしブームがまったく理解できなかったんですよ…(いや出来が標準以上だとは思いましたけど)日常パートつまんないしキャラは萌え狙いすぎてて寒いつーかウザイし絵きもいし知恵先生出した時にはいっそぶん投げようかと思いましたよ…ただちょっとグロ怖いだけじゃねぇかよって…それが「目明かし編」でヤラレタと思ってそれから「ひぐらしはやっぱ凄いかもしれん」と手のひらを返したかのように評価してたのに……たのに……ヽ(`Д´)ノウワァン


まあ言いたいことはひとつだ。考察がんばった人たち乙!(;つД`) 考察系はホントこういうことあるよな…時系列とか整合性がんばっても制作陣の「なんも考えてませんでしたねアハハー」の一言で全ての努力が水泡に帰したり…いや考察してる間ずっとその疑惑と終始戦いながらやってるんだけどさ……いや、この解答が”常識”という”思い込み”を逆手にとったものなのかもしれんけど…けどやっぱりスマートじゃない。


……正直、「実はこれが正解じゃなくて実は本当の正解があるんだよね?」と思ってしまいたい俺ガイルわけだが…でもこの酷評に対しての竜騎士07氏のコメント(「どうせ私はこの程度の作品しか書けないんですよ…」的なアレ)を見る限りこれで終わりなのかなぁ……



そうそう例の事件(結局原因は「ひぐらし」だったの?うやむやに終わり?)について「ひぐらしは殺人否定がテーマです」とか言ってましたが、スタッフルームでまんま言ってましたね。個人的にはそういうテーマを明かすのって好きじゃないんですが(京極夏彦的に言えば「作家は作品のみで全てを語るべき。作品の外で語るべきことはなにもないし語るべきではない」)、でもどうだろうなぁコレ。正直私はこの作品をやって殺人否定のテーマは読み取れませんでしたよ。だって殺人を犯した人が簡単に赦されてるもん。私は被害者側の心情とかを思ってしまってどうしても納得できませんでした。


それと関係しますが○○の過去の犯罪が明らかになったわけですが「過去は過去。反省したんだから罪は赦されて新しい人生を歩もう!」っていうのが気持ち悪くてしょうがない。被害にあった人たちへの償いはどうなったんだよ。反省したんだからもう水に流せっていうのかよ。あーホントキモチワルイ。


あと「信じる」「仲間」って言葉がこれほど陳腐化したことは逆に凄いですね。一昔前に「カリスマ」という言葉が地に落ちたことを思い出しました。「隠し事をしないのが仲間だ!隠し事をしたからお前は仲間じゃない!」……( ゜Д゜)ハァ?って感じですね。まあ作中でそこらへんは諭されていたのでもう言いませんが。


……なんか酷評モードになっちゃってますね。ついでってわけじゃないですがもうひとつ。圭一とレナが頭悪すぎてむかついてしょうがなかった。別に今作だけに限ったことじゃないですけどね…でもどうしても「なんでそんなことすんだよ馬鹿じゃないのこいつ('A`)」と作品に対してイライラしちゃうんですよ…もしくはストーリー展開のための傀儡っぽさが表面化して楽しめなくなったり。せめて普通の考え方をして行動して失敗するとか、より高度な相手に裏をかかれるとかなら純粋に楽しめるんですけどね……


後半酷評のスイッチ入っちゃってますがまだあきらめてません。シリーズの最後までは一応つきあおうと思ってます。”黒髪の二人の少女”が気になっているわけでは決して(ry