『塔の町、あたしたちの街』(ファミ通文庫)

割と王道っぽい異能モノ百合風味。

百合かまた百合なのかなんだ流行か流行なのか! と選んだわけでもなく4作品続けて百合だと自分の読書傾向に疑問を感じざるを得ない(ぇー

文章がこなれてきた感じで特にひっかからずに読めるのだけれど文章量の割にテンポが遅いのでもうちょっとアクセル踏んでくれたほうが好みかな。今巻ではまだ「秘められた力に目覚めた」ってトコロまでで序章という感じで顔見せだけの登場人物も多いので今後次第かな。

異能の元になる世界観設定の用語はなかなかにセンスがあって好みなのだけれど、そのシステム的には目新しいものがないかなぁ。特にバトルで魅せるってわけでもないし、うーん、現時点では異能モノの王道ラインな感じ。ちょっとシナリオ優先でキャラが”動かされた”感じがしたかな。ただ、キャラクターは立っていて魅力を感じるので今後に期待。

余談。ヒロイン(表紙絵の茶髪のほう)が時折乱暴な言葉遣いになるんですが尾崎弘宜絵のこのイラストとは違和感があるなぁ。