『ガガガ文庫は読了しました』

タイトル・作者回避した2作品は除いて8作品(とルルル文庫1作品)を読了したので総括。

悪くないんじゃね? 創刊ラインナップ10作品中8作品を買っているという事実が他の新興レーベルとは(私の行動が)一線を画しています。とはいえ今後シリーズとして売れそうなものが創刊ラインナップには見つかりませんな。まあまだ創刊したばっかりですが。

田中ロミオ中村九郎
個人的に一番重要なのはココだよなー。ひっぱってこれる人脈と、エロゲ屋を出版できる懐。正直ロミオがいなかったらガガガを発売日買いしたか疑問ですらあるので。とはいえ一発ネタに近いのでこれからどうなるかな。

●エロ制限が緩い。
『武林クロスロード』が全編エロな感じで突き抜けてましたが、『カルネヴァーレ』も娼婦人形と男娼人形が金持ちデブに玩ばれていたり、11歳の少女が売春していたり、なにより『オモイデ教』では女の子が四肢切断(業界用語:ダルマ)されてオルガンの部品の一部にされた上に脳をイジられて淫語連発。うーん、天下の小学館様なのでお子様が読む事も考えて規制するかと思ってたんですがラノベ業界でも突き抜けたほうに行ったな…

●ノベライズは売れる?
私は原作原理主義者なのでノベライズとかアニメ化とかに食指が動かない派なんですが市場的には売れるらしいです。安定して売れる見込みを出せるならレーベルでこの弾を持ってるのは強いのかな。まぁ創刊では「ハヤテ」はともかくNitro+のエロゲ(カルネヴァーレ)、「ぼくらの」は売れるほど原作の知名度がない気がしますが…ちなみに『カルネヴァーレ』は世界観を同じくしただけの新作なので楽しめました。

●新人。
ガガガ賞の『学園カゲキ!』はオススメ。楽しめるし、作家としての今後も楽しみ。大賞の『マージナル』は…えっと、なんだ。俺は魅力を感じない。ラノベ業界標準な出来ではあるものの大賞というほどかというと疑問。まあ新人だし今後次第。それに電撃文庫みたいに大賞より銀賞、奨励賞のほうが面白いこともあるかもしれん。


そんな感じ。来月のラインナップを見ると結構買ってしまいそうな気がしてますし、普通に購入予定に食い込んでそれなりにやれそう。

ラストに私の感想まとめ。オススメ順。

■[感想][オススメ][9.0][田中ロミオ]『人類は衰退しました』(ガガガ文庫)
■[感想][オススメ][9.0][山川進]『学園カゲキ!』(ガガガ文庫)

まず広く勧められるのはこの2作。

■[感想][8.5][原田宇陀児]『新興宗教オモイデ教外伝 1 桜月事件〜祓除探偵「Z」の冒険〜 』(ガガガ文庫)
■[感想][8.5][中村九郎]『樹海人魚』(ガガガ文庫)
■[感想][8.5][J・さいろー]『月光のカルネヴァーレ1 白銀のカリアティード』(ガガガ文庫)

3作とも人を選ぶ部分があるので気になるならオススメです。

■[感想][8.5][倉吹ともえ]『沙漠の国の物語 楽園の種子』(小学館ルルル文庫)

ルルルのほうの大賞。うまくまとまってる感じ。
ここから下は個人的にはあまりオススメしませんなー。

■[感想][7.0][鬼頭莫宏][大樹連司]『ぼくらの 1 alternative』(ガガガ文庫)
■[感想][6.0][深見真]『武林クロスロード』(ガガガ文庫)
■[感想][5.0][神崎紫電]『マージナル』(ガガガ文庫)※悪文です