古橋秀之『ある日、爆弾がおちてきて』(電撃文庫)P15

(※受験生同士の会話)
「ねえ長島……”ゆでガエル”の話って知ってる?」
「なんだそれ」
「あのね、熱湯にカエルを放り込むと、あわてて飛び出すでしょ」
「そりゃまあ、そうかな」
「でも、水から少しずつ温度を上げていくと、気づかないでそのまま煮えちゃうんだって」
「へえ」
「あんたはそれよ」
「……キッツイなあ」