『新興宗教オモイデ教外伝 1 桜月事件〜祓除探偵「Z」の冒険〜 』(ガガガ文庫)

大元の大槻ケンヂ新興宗教オモイデ教』のほうは読んでないんですが、まぁ、この『外伝』が面白かったらそっちも読んでみようかな程度で見切り発車。

さてどういう話かというと『毒電波』を発して相手を発狂させて惨殺したり、猟奇的に殺したりする話です。なるほど、『雫』の元ネタっつーのもわかる。あとエロゲなら『終ノ空』とか近い感じ。


そんな話なのでだいぶ猟奇的。特に○○○オルガンのシーンが素晴らしいですね。(こういうネタが好きな人でネタバレ上等な人はP121を見た後にP192からのこのシーンを読めば即購入決定ですよw) にしても明らかに『マージナル』よりこっちのほうがヤバイと思うのだけれど……(笑)

ストーリーは大元を知らなかったせいかどう話が転がるんか新鮮に楽しめました。ただ、やはりオマージュだけあって大本のキャラクターが出して「ほら!登場したよ!!」って雰囲気に乗り切れないのでちょっと損かも。あと大元のほうの結末わかっちゃうし。

大元の記述を真似してるのか、作者自身の書き方なのか知りませんが「本当」を「本統」と記述していて、その登場頻度も高いもんだから本統ウザイ。「持つ」を「持たれる」、「呼ぶ」を「呼ばれる」などと見慣れない言葉遣いで書くもんだから主語を一瞬見失って読む勢いがそこで止まったりして本統に読みにくい。

まとめ。「毒電波」とか「発狂」「エログロ」あたりが好きな人向け。エロゲで言うと『雫』『終ノ空』とか。それ以外の人にはあんま薦めません。ストーリーの出来は割と良いほうだと思うのだけれど。

新興宗教オモイデ教外伝 1
原田 宇陀児著 / 大槻 ケンヂ監修
小学館 (2007.5)
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