『とある飛空士への追憶』(ガガガ文庫)

ガガガ文庫の一番の功績は田中ロミオを引き入れたことではなく、『レヴィアタンの恋人』の新人を見つけたことですよ!」という私の言葉の正しさが証明された作品(ぇ。幼いときは天真爛漫だったが貴族社会の圧迫から自由を失ったお姫様と、貧民の出で空を飛ぶことしかできないパイロットの青年。その2人が極秘任務で不可能と思われる飛行をすることになり…という王道すぎる王道。正直「身分違いの恋」なんてケッって感じなんですが、やっぱり昔から変わらず人を惹きつけるテーマなんでしょうね。非常に面白かったです。どうやっても報われない。報われてはいけない思慕がせつなすぎです。

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)