『ミスマルカ興国物語 II』(角川スニーカー文庫)
巫女服の将軍だと…!?
緋袴の上に軍服を羽織るのはなんか販促だと思います、サー。誤字気にしない。あとがきによると、1巻は編集部がはしゃぐほど売れたらしいですね。「マスラヲ」も割と平積みされてるしこれは遂に林トモアキの時代が来ましたかね!?
さてそんなわけで王国VS帝国のファンタジー風戦争モノ。主人公が一介の戦士/勇者ではなく、戦略・国家間交渉レベルで戦争できる立場ってのがポイント。いや、まあ所詮子供なので自分主導で大きな流れは作れませんが、自由気ままな無茶行動で大事な局面に大きな流れを作ってしまうのが爽快です。
まあ、この王子様、普段は変態バカ王子なんですけども。このバカとなんとかの紙一重っぷりが魅力ですな。あんなアホ行動が戦争をこんな局面に!的な楽しさ。そして戦争の流れも作者が作者なので真っ当には進まず予想の斜め右後ろを進みます。この展開は林トモアキだからこその展開だよなぁ。面白い。
余談。どうでもいいこと羅列。
●宰相のカイエン様が素敵モノクルダンディーだったのが気になります。腐人気高そうな感じ。
●ツンデレ第三皇女の出番がなかったのが悔やまれる。次こそきっと!
●生徒会長風勇者姫様の魅力が出し切れてなくて残念。
●ジェス君が国崎最高にしか見えなくて困る。
- 作者: 林トモアキ,ともぞ
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/05/01
- メディア: 文庫
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