『えたーなる☆ふれんど 〜From はぴねす!〜』(なごみ文庫)

じゅ、じゅ、準にゃんルート!!???

最近新刊情報を調べることもなく、ヲタ系本屋を流すこともなかったのでとらのあなで本書を見つけたときはマジで動揺したわwww

「あ、なんか黒髪ロングキャラ2人の表紙だー」(手に取る)「タイトル『えたーなる☆ふれんど』……えたーなる☆ひめひめですね、わかります」「髪質紙質変わってんなー。あ、これがなごみ文庫か」(帯を見る)「『はぴねす!』より準にゃん秘密ルート光臨す!」(Σ( ̄□ ̄lll)!! )「タイトル『えたーなる☆ふれんど 〜From はぴねす!〜』(Σ( ̄□ ̄lll)!!!!)

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            〒 !   +    。     +    。     *     。
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   *     +   / /  準にゃん外伝きたああああああ!!
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まさかここで! 発売(2005年10月)から3年、ファンディスク(2006年7月)から2年もたってからのまさかの準にゃんルート発売! いや、もう、なんだなごみ文庫貴方が神か。

はぴねす!』わからない人にはきもいイミフな盛り上がりを迎えておりますが、ラノベ読みにわかりやすく言うと「秀吉がメインヒロインの外伝が発売された」と思えばほぼ合ってる。秀吉が自分が男だと主張してるのに対して準にゃんは自覚的に女の子であろうとして、主人公をからかう感じだけど。

さて本書。冬休み前の終業式、封じられた魔力の暴走により雄真は激しい頭痛に襲われ倒れてしまう。普通人と魔法使いのハーフである雄真の肉体は急激な変化に耐え切れず、必要な治療は”穏やかに”どちらかに傾いていくこと。そしてそれができるのは普通にも魔法にも傾いてない、”中間”である準のみ。治療に悪影響のある他の女性を引き離し、準のつきっきりの看病の元、男友達のように気楽で、彼女との生活のような穏やかな日々の中で雄真は――

ご都合展開ですね、わかります。語り部は準と雄真の2人を大体交互に。基本的にこの2人にニヤニヤする話なので他の登場人物には期待しないほうが吉。このニヤニヤっぷり、元々のキャラへの思い入れもあってかなりニヤニヤできますね。準にゃんファンにはオススメ。でも、まあやっぱり予想通り原作未Play者にとってはあんまり勧められないかな。

しかしなごみ文庫ってハーヴェスト出版だったんですな。だったら18禁にしろよ畜生!(ぇ まー、あとあれですよ。準にゃんルートって言ってるわりに覚悟が足りない。ケロQ見習え的な意味で。この覚悟を完了してくれてれば文句なしだったんだけどなー。準にゃんルートな時点で一般的なルートから外れてるんだからつっぱしれば良かったのに。

ちなみにイラストは『クインテット!』のせんむ。原作のかわいい系のこ〜ちゃとは大分違うクール系の絵なので結構印象違いますなー。単純な好みとしてはせんむ絵なんだが、『はぴねす!』のイメージはやっぱりこ〜ちゃかなぁ、という感じ。ただ美人系の準のイメージに合ってるのはせんむかな。

まあ、基本的に「ゲームのノベライズ(オリジナルストーリー)」の枠内なんだが、ラノベ棚で売られると買ってしまう俺乙。まあ、原作知ってれば損する出来ではないので全然良いのですが。それにしてもファミ通で『乙女はお姉さまに恋してる』の続編が出たり(しかも原作の作者の!)、逆輸入(?)が目立つなぁ。

えたーなる☆ふれんど from はぴねす (なごみ文庫)

えたーなる☆ふれんど from はぴねす (なごみ文庫)