『刀語 第2話 斬刀・鈍』(講談社BOX)

12ヶ月連続「大河ノベル」第2巻です。正直1ヶ月に1冊というスパンはついうっかり「全部出てからまとめて読めばいいんじゃね?」と積み本フラグな発言をしたくなってしまいますが果たしていつまでついていけるでしょうかw いや、リアルタイムに読むのが醍醐味だと分かってはいるのですが……

閑話休題。刀を使わない”剣士”が伝説の刀12本を集める時代劇……ですが、地の文が現代文化(ツンデレとか)の素養を持っているのでガッチガチの時代劇というわけでもなく”なんちゃって時代劇”というか。時代考証とかどうでもいいから刀使っての超人バトルっておもしろくね?な感じで読むのが正解かと。

1巻ではやたら地の文が浮いているというか、最終的なネタバレまで地の文でかましやがってシット!という気分でしたが2巻目ではそれを楽しめるようになってきました。逆にバトルにあまり興奮しない私にはこの地の文が西尾らしくて割と好き。

1巻で主人公とヒロインが初対面ですが、2巻では共に旅をして関係がこなれてきたためか西尾らしい掛け合い漫才が楽しくて善哉。「お前天才っていう設定なのに実はドジっこじゃね?」っていう西尾ヒロインはツボです。あと髪フェチ必見。