西尾維新

『きみとぼくが壊した世界』(講談社ノベルス)

(ライトノベルについて) 「面白いんだよ。このジャンル、新人がごろごろ出てきてさ。最近の持論なんだが、デビュー作より面白い小説を書く作家はいないな」 「それはさすがに定義が乱暴すぎないかい?」 持論というより暴論だ。とは言え、与太話としては面…

『きみとぼくが壊した世界』(講談社ノベルス)

様刻くんはそれなりに読書家であり、また一時期、かなり深いレベルで推理小説に傾倒していたらしいのだが、どこかではぐれてしまったらしい。蛇足となりかねない注釈をしておくと『はぐれてしまった』というのは、まあ、柔らかい表現である。好きだったジャ…

『不気味で素朴な壊れた世界』(講談社ノベルス)

待望の続編!ではあるが…『きみとぼくの壊れた世界』から4年ですか…続編が出るとは思ってなかったので「待っていた」という感じはあんまりしませんね。むしろ「まさか出るとは!」といった予想外のプレゼントな感じ。で、出来ですが…うーん? 悪くはない。悪…

『トリプルプレイ助悪郎』(講談社)

ああ、気がついたら『ダブルダウン勘繰郎』発売から4年半も経っちゃってますよ……というわけで『JDCトリビュート』第2弾。開祖・清涼院流水御大の作り出した探偵集団「日本探偵倶楽部(Japan Detectives Club)」の世界観を使って別作家(西尾維新、舞城王太…

『刀語 第3話 千刀・【ツルギ】』(講談社BOX)

――とまあ、思わせぶりな回想もそこそこに。 今回の刀集めは出雲編。 出雲と言えば巫女、巫女と言えば出雲! きっと出雲には巫女しかいないはずだ! 《切った張ったの大騒ぎ、ただし張り絵》みたいなっ!? 水準外の漢字をそんなに使いたいのか! 血も涙もない…

『刀語 第2話 斬刀・鈍』(講談社BOX)

12ヶ月連続「大河ノベル」第2巻です。正直1ヶ月に1冊というスパンはついうっかり「全部出てからまとめて読めばいいんじゃね?」と積み本フラグな発言をしたくなってしまいますが果たしていつまでついていけるでしょうかw いや、リアルタイムに読むのが醍醐…