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『レジンキャストミルク6』(電撃文庫)

挿絵だけパラパラめくると「これどこの学園ラブコメ?」の体なのに文章を読むとネガティヴな鬱展開がフルスロットルに入っちゃってるレジミル第6巻。クライマックスも近いので「今まで常識だと思っていた設定」を根底から覆していく様は圧巻です。にしても…

『パーフェクト・ワールド Book.3 Three Cheers』(講談社BOX)

「読むだけで、”英語”と”京都”と”運命”の達人に!」というキャッチコピーが誇大広告ではない(と私は思う)本作。毎巻毎巻次回へのヒキが素晴らしすぎるという月刊モノとして必要なものを持っています。来月!来月はまだかっ!英語のほうは時間と曜日と月の…

『刀語 第3話 千刀・【ツルギ】』(講談社BOX)

――とまあ、思わせぶりな回想もそこそこに。 今回の刀集めは出雲編。 出雲と言えば巫女、巫女と言えば出雲! きっと出雲には巫女しかいないはずだ! 《切った張ったの大騒ぎ、ただし張り絵》みたいなっ!? 水準外の漢字をそんなに使いたいのか! 血も涙もない…

『モノケロスの魔杖は穿つ 2』(MF文庫J)

ギャルゲ風のイラストで騙しておいて、その実ヒロインは総じて大分人格がアレな上にかなり難解な世界設定とストーリーを見せるというギャップが面白い本作。論理万歳でメリットデメリットで動くクール(デレ皆無)魔法使い。正義が全てのボクっこ剣士。おろ…

『ラブ★ゆう 2』(集英社スーパーダッシュ文庫)

これなんてエロゲ? な 内容がないよう な萌えコメ。が、読んでいて楽しさのみなのでこのジャンルとして正しいのだと思います。国民的RPGから具現化してしまった姫勇者(LV99)は相変わらずかしこさが40ですが、新しく知るこちらの世界のことに興味津々で素…

『アンジェリック・ノワール 1 パラダイス・ロスト』(角川スニーカー文庫)

年長者向けラノベ。『アルティメット・ファクター』(未読)の作者の新シリーズということで手を出してみましたが予想外に面白かったです。あとがきによると「生まれて初めて、十代の少年を主人公にした物語を書いた」「どんなに若くても二十代の主人公しか…

『ムシウタ 08. 夢時めく刻印』(角川スニーカー文庫)

というわけでアニメ化も決まった『ムシウタ』久々の長編。うーん……失速? 前巻と前々巻が素晴らしすぎたっていう話もありますが、それにくらべると全体的にやや出来が悪い。(重大ネタバレ)【11:27削除・追記】ってRSS配信だと反転意味ねー('A`) えーと…

『ムシウタ 08. 夢時めく刻印』(角川スニーカー文庫)P319

ネタバレ反転。 【11:27削除・追記】ってRSSで反転できないじゃん('A`)ゴメン【追記終了】

『えむえむっ!』(MF文庫J)

「も、もっと、もっと俺を殴ってくださいっ! ゴミクズでも見るような目で俺を見てくださいっ! もっとひどい言葉で罵ってくださいっ! お、お、お願いしますぅ!」 「ブタ野郎っ! この醜いブタ野郎って言って! あなた様の美しく高貴な白い足で、俺の汚い…

『世界平和は一家団欒のあとに』(電撃文庫)

「元・異世界を救った勇者」の父親と「元・異世界の姫君」である母親から生まれた男女6人の子供たち。子供たちもそれぞれ1人1人が「物語のヒーロー」になるべく運命を持って頻繁に世界の命運を握る事件に巻き込まれては解決するという出来事が日常ちゃめしご…

『Room No.1301 しょーとすとーりーず・すりー』(富士見ミステリー文庫)

脇役メインな短編第3弾。今回メインとなってる子たちの中では狭霧が好きなくらいで、ツバメとか鈴璃は「ヒロイン」とは思えないのでなんか食指が…。シリーズの短編として面白かったけど、本編への飢餓感が強くなった感じ(笑)今回のみどころはさぎりんが「…

『扉の外』(電撃文庫)

電撃小説大賞<金賞>。受賞時のタイトルは『もしも人工知能が世界を支配していた場合のシミュレーションケース1』で、この胸キュンタイトルに比べて『扉の外』との改題は地味になっちゃったなぁ、と思いましたが読み終えてみると深いタイトルで見直しまし…

『なつき☆フルスイング! ケツバット女、笑う夏希。』(電撃文庫)

ケツバット女。なんとも興味引かれるワードじゃないですか、ケツバット女。はい、というわけで電撃文庫13期の新人4人がデビューの今月。受賞作発表時全ての話題をかっさらったのは<銀賞>『ケツバット女、笑う夏希。』でした。刊行に際してサブタイトルにな…

『学校を出よう!』(電撃文庫)

新刊じゃない感想って久しぶりかも?さて時代の寵児となった「ハルヒ」にも当然1巻というものはあるわけで。2003年、作者の谷川流は「ハルヒ」でスニーカー文庫で大賞を取りデビュー、かつ電撃文庫でも本作「学校を出よう!」で二冊同時デビューという異例の…

『刀語 第2話 斬刀・鈍』(講談社BOX)

12ヶ月連続「大河ノベル」第2巻です。正直1ヶ月に1冊というスパンはついうっかり「全部出てからまとめて読めばいいんじゃね?」と積み本フラグな発言をしたくなってしまいますが果たしていつまでついていけるでしょうかw いや、リアルタイムに読むのが醍醐…

『108年目の初恋。』(ファミ通文庫)

ヒロインは「旧校舎」(そのもの)いやもうこの一言でしょうw 途中から擬人化(もとい顕現)して女の子の姿になるとは言え、途中までは無鉄砲な少年を微笑ましく見つめるだけのヒロイン(旧校舎)。これが序盤で顕現してたら一束いくらの作品なんですが、割…

『学校の階段 4』(ファミ通文庫)

誰もが予想外だった実写映画化が決定した「階段部」の少年少女を描いたシリーズ4作目。前巻のヒキでダークサイドな笑みを浮かべていた「階段部」ブレーン・三枝。体育祭の後、突然に「退部届」を提出しそれを受理させるため「階段部」に悪言を吐き追い込ん…

『太陽戦士サンササン』(富士見ファンタジア文庫)

おや。タイトルからして新人賞4作品のうち真っ先に地雷に違いないと確信していた作品だったのですが……面白くね?作者が真性に「太陽戦士サンササン」とか「閃光魔術 地獄バーニングッ!!」をかっこいいと思っているのではなく、主人公も「恥ずかしすぎるわ…

『疾走する思春期のパラベラム』(ファミ通文庫)

思ったより面白かった。ぶっちゃけ絵買いした後に「あ、作者深見じゃん!」と気づいた罠。いや実は著作を読んだことはないんですが地雷万歳富士ミススレにおいて深見真とはそれだけ偉大な作家なわけですよ。いい(=富士ミス的な)意味で。とはいえ最近は『…

『疾走する思春期のパラベラム』(ファミ通文庫)

Si vis amari,ama. ――愛されることを望むなら、愛せよ。Si vis pacem parabellum. ――シィ・ウィス・パケム・パラベラム。 汝、平和を望むなら戦争に備えよ。