『ムシウタ 08. 夢時めく刻印』(角川スニーカー文庫)

というわけでアニメ化も決まった『ムシウタ』久々の長編。

うーん……失速? 前巻と前々巻が素晴らしすぎたっていう話もありますが、それにくらべると全体的にやや出来が悪い。(重大ネタバレ)【11:27削除・追記】ってRSS配信だと反転意味ねー('A`) えーと、アレがわかりやすかったよね、とかそんな話。【追記終了】とは言え、ラスト付近、冷徹な殺人者がふと人間味のある感情を見せたり、誰かのために身を傷つける様はやはり良い。そして上に取り上げた台詞もまた印象的。

そして何より前巻の愛恋の想いが今回にちゃんと繋がっているのが泣ける。こうやって前の巻の影響をどんどん重ね合わせていくのがこのシリーズの上手いところだよなー、と。そしてバラバラだった登場人物も互いに接触しはじめて――次も期待。

【11:27追記】('A`)ぁー RSSって即攻で消去とか書き換えってできないのかなー。鬱い。

ムシウタ 08.
岩井 恭平〔著〕
角川書店 (2007.3)
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