『ソフィアの宝石 -乙女は、降り立つ-』(B's-LOG文庫)
B's-LOG文庫ということで全くアウトオブ眼中だったのですがdeltazuluさんのとこで興味を持って購入。
良作ktkr!
大工の青年と貴族の娘が駆け落ちして生まれた娘・リディア。平民の街で働くことを苦にもせずまっすぐに成長したリディアだったが母に先立たれ父も喪ってしまい天涯孤独の身に――
そんな折、リディアの身元を引き受けたのは母の兄・シュバルク侯爵。エリートだが生真面目すぎる長男、人懐っこく明るい次男、タカビーで庶民を見下す長女と幼い妹と一緒の屋敷で暮らすことに。しかし根が庶民のリディアは貴族の暮らしに慣れることはできず反対を押し切って「学校」へ――
なによりも主人公の少女・リディアの芯が強くて好感が持て、温室育ちの貴族に歯に布着せずにガツンと言ってやるのがスカっとします。『銀盤カレイドスコープ』のタズサみたいな感じ?
少女向けということで男性キャラ多めで、性格の割り振りが王道ながらなかなか好感が持てる人々でよろしい。親友になるファリカ嬢もお淑やかながらリディアに影響されて変わっていく感じが良いですネ。
ストーリーも今回ちょっと謎を残したところはシリーズ全体に繋がるのでしょうし許容範囲。この巻だけでも十分に”読める”具合にうまくまとめた感じ。文章はが読みやすくスラスラ入ってきますね。
イラストはやや「髪型違うだけで顔同じじゃね?」と言う気がするけれど割と好みな感じなので別におk。キャラ紹介のリディアのツンとした雰囲気が好きだし。
これはちょっと今後楽しみかも。
ソフィアの宝石 -乙女は、降り立つ- (B’s‐LOG文庫)
- 作者: 渡海奈穂,笛吹りな
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/08/20
- メディア: 文庫
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