『にこは神様に○○される?』(ガガガ文庫)
「……にこの体は奇麗であるな」
人ならざる美少女が微笑みながらそう言うと、効果絶大だ。
「えっ……!? そ、そう!?」
「うむ。凹凸が少なくて奇麗」
ぱこ――――ん。
速かった。
(中略)
「にこは自分の体が嫌いなのか?」
「……好きじゃない」
「では、我が、にこの分も好きになる」
「……よ、よくもまあそんな恥ずかしいことを……」
「言ってみただけ」
「あーそうかいそうかい!!」(P87)
荒川工×ことみようじのラノベですよ! このタッグだと「このはちゃれんじ」が有名かな?
まぁ。荒川工の名前は知ってるけど作品はあんまりやったことないんだけどね。で本作、エロゲ面白テキスト族の一派でした。田中ロミオとか王雀孫大好きっ子としてはストライクな面白さ。ほんわかギャグ日常な雰囲気が心地よく、読後感は素直に「楽しかったー」という感じ。メインストーリーは殆ど進展していないのでそれは残念ですがこの雰囲気は良いので続刊に是非期待。下期オススメノミネート。今月当たり月ですね。
あらすじ。「にこ」という名前をもった少女も父親の失踪、母親の死去によりめったに笑わない黒髪眼鏡ジミ子に。エロ爺な祖父とおかっぱロリな妹と3人暮らし。ある時離れで指輪を見つけてしまい、何の気なしに指に嵌めてみると強い光が満ちて現れたのは…「神」と書いたTシャツを着た金髪ウェーブな美少女ロリ。自称神様。うっかり7年寝過したらしい……7年前…1999年。恐怖の大王だこの人!
このロリに「契るぞ!」と迫られあわあわ。記憶喪失な神さまは天然テロルな発言をかましやがるので即ツッコミ。お決まりのように学校に来るのでクラス大騒ぎ。そんなこんなで百合百合よー!
イラスト。表情豊かで漫画的なので場の雰囲気が伝わってきて◎。なにより作者と長いタッグなだけあってしっくり作品に合っている感じ。下期ベスト挿絵賞ノミネート(今作った)。
余談。イラストを見たときの第一印象
にこ:ツッコミ属性な空@スケッチブック
神さま:天然デレなカレン@Fate/hollow ataraxia
妹:病んでない崩子ちゃん@戯言シリーズ
親友:モテる明日菜@ネギま!
祖父:エロ爺な荒巻@攻殻機動隊
- 作者: 荒川工,ことみようじ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/10/18
- メディア: 文庫
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