『クジラのソラ04』(富士見ファンタジア文庫)

「感動の最終巻」という煽りがぴったりの最終巻。もう最初からずっと打ちひしがれた切ないオーラがびんびんで些細な描写で泣きそうになること数回。そしてそこからの発奮と復活が素直に嬉しくてラストバトルは熱く、さらにその先の大団円。ラストシーンの綺麗な場面に満足な溜息と共に本を閉じることができました。

「しっかりとした骨組のある話が読みたい」「壮大な話が読みたい」「4巻くらいで終わってくれると手を出しやすい」「でも読み応えがあるほうが良い」「やっぱりキャラに好感が持てなきゃ」「女の子は可愛くなきゃ」「でも頭のゆるい子とか天然は勘弁…芯のある子が良いですね」といった要望をちゃんと叶えてくれる名作でした。内容が広がりに広がって読み応え抜群なのにたった4巻なんだぜこれ……

クジラのソラ〈04〉 (富士見ファンタジア文庫)

クジラのソラ〈04〉 (富士見ファンタジア文庫)