『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3』(電撃文庫)

うわぁ、ヤンデレの宝石箱やぁ〜w

さあなんか絶好調な問題作の3作目。大丈夫か世の中。考え直せ。今巻ではみーくんの妹が登場。この子の病みっぷりも半端ないです。兄を「働き蟻」と呼んで足蹴にしていた、死んだはずの妹。ヤンデレサドデレロリポップン(謎)。

そして学園ラブコメなので可愛いクラスメイトや後輩も登場。嘘だけど。そしてほぼ全員病みまくり。正直まーちゃんの病みっぷりが霞むんじゃないかと心配したんだけど……うん、杞憂でしたネ。バレンタインにまーちゃんがみーくんにあげるチョコレートは段ボール一杯。それもみーくんに再会する前、8年前から保存していた発酵モノ。みーくんに「太った」と言われたら包丁を片手に自分の肉を切って痩せようとしたり、他の男に触れられた部分を血が出るまで磨いたり、みーくんと仲が良い女の子の間にトンボをぶん投げたり、今日もまーちゃんは絶好調です。

1巻はキワモノ的な興味、2巻は様子見な感じでしたが3巻は純粋に楽しみでした。や、ひょっとして今月のラインナップで一番楽しみだったかもしれん。なんだかんだでラストはがーっと引き込まれたし。

人は選びまくるけどオススメ。個人的には今巻で「発売したら真っ先に読むシリーズ」入り決定ですな。

余談。そういえば章タイトルが電撃の他作品ネタなのな。本編がそんなメタギャグっぽくないので章タイトルだけだけど、それでも本編に合っていてなかなか巧い。

1巻の感想2巻の感想