『ベン・トー』(スーパーダッシュ文庫)

「”少女と銃”のアサウラの新刊だぜ!」「でもなんだこのタイトル!」と回避したら評判が良く、慌てて買ったら面白かったけど今更なんか言うには遅れてしまった感じの本作。半額弁当をめぐってのストリートファイトにかっこよさを感じるようになったら負け。

先日「『ブギー・ポップ』のような、”日常と非日常”の次の流行、今の流行はなんですかね?」と聞かれて「『狼と香辛料』のようなバトルの起きないファンタジーじゃないですかね」と適当におためごかしたんですが、実は『学校の階段』や本作のような「日常のなにげないものを感動的におもしろく」な感じの話が次世代のライトノベルらしさを定義するものなのかもしれないですね、と今更。

ベン・トー 1 サバの味噌煮290円 (スーパーダッシュ文庫)

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