『銃姫1』『2』『3』(MF文庫J)

「台詞が良い」って話は聞いてたので後で読もう、絶対読もうと思っていた作品。買ってあった3巻まで読んでみましたが名台詞というよりは魔法の呪文代わりの文章が綺麗だなぁ、という感じ。とはいえ1巻ラストの「心よ。届け、弾丸のように――」は確かに名台詞すぎる……!

魔法の発動には銃が必要ですよ、なファンタジー世界を舞台に気弱な少年と、過保護な姉、ツンデレな少女の3人旅。割合重要そうな伏線や、プロローグを持ってくるくせにその巻や次の巻ではそれに触れないとかどんだけ焦らし作戦…っ!

あとなんかそこはかとなくエロい。魔法の才能を持った旅人はタダで泊まれる宿屋――魔法の属性は優性・劣性遺伝が確実なので相性の良い女性をあてがって子をなすための娼館「蜜蜂の館」とか。吹雪の中その館に辿り着いた主人公たちはそこの女主人に「主人公がうちの蜜蜂と寝るなら他の2人も泊めてあげるよ。いやなら吹雪の中で凍死するんだね!」と持ちかけられたりするんですよ! ツンデレさんが隣にいるのに! …この作者ハンパねぇ…!

銃姫〈1〉Gun Princess The Majesty (MF文庫J)

銃姫〈1〉Gun Princess The Majesty (MF文庫J)