インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

感 無 量 。

インディ・ジョーンズ19年ぶりの復活ですよ! スピルバーグ&ルーカス&フォードですよ! いやぁ、嬉しい嬉しい。このテーマ曲&フェドーラ帽&鞭で湧き上がるKO/U/FU/Nをどうしたものか。最近の続編ブームの「ターミネーター」「ダイ・ハード」で微妙にがっかりだったのを吹き飛ばす正統な”待望の続編”でした。

実時間と同じく「最後の聖戦」から19年後の1957年が舞台。老いたとはいえ、インディ・ジョーンズはまだまだ現役。さっそくロシアKGBに拉致られてエリア51で”謎の金属棺”の案内をさせられることに。その棺には「ロズウェル 1947」の刻印が――

いやぁ、今回は話の規模がでかいでかい。つーかでかすぎて引く。モーゼの石版、シヴァ・リンガ、聖杯ときてここにきて一気に考古学から飛んでしまったような(笑) まぁ、元々「心臓を抜き出す」とかファンタジックな要素はあったけれども。しかし名作3作を経験した観客の期待、20年を経て大きく進化したCG技術、作中時間も20年経っていることを考えればここまでしないといけなかったのかも。

相棒のマーカスが死去している代わりの相棒はハーレー・ダビッドソンを乗り回し髪をオールバックにした如何にもな青年・マット。”年をくった昔の英雄”+”その後継者の素質を備えた向こう見ずな若者”という図式は王道なだけあってなかなかに良いですな。

如何にも大金をかけた「夏のハリウッドのアドベンチャームービー」といった趣で万人にオススメ。過去のインディ3部作を観ていない人もいるのだろうけど本作の”ある要素”のためにも是非過去作品も観ていただきたい。特に1作目の「失われたアーク《聖櫃》」を真っ先に。「話がわからない」ということはありませんが、3作目の「最後の聖戦」も含め、観ているとニヤニヤできます。てゆーか名作なので見れ。

本作はネタバレされたら俺がキレること確定だったのでこれ以上は言いませんが色々言いたいこと山盛り。さっさと観に行くこと推奨です。

余談。この夏にちゃんとぶつけてきた勇気と無謀を履き違えたハムナプトラ3』に微妙な期待。