『疾走れ、撃て!』(MF文庫J)

タイトルに負けて購入(笑)

や、なんかきたんですよ、何かが。決して表紙のぴっちり服なロリ軍人(無口)に惹かれたわけでは! そんなわけで珍しく軍人モノ。中学卒業後の徴兵が義務化された日本。平凡な少年が徴兵され、ハートマン軍曹の言葉責めに逢いながらも訓練を乗り越え、配属では謎の7階級特進して少尉となることに。その理由は砲台並の火力を持つ《魔法使い》少佐(表紙の女の子)の一生の相棒となる《杖》の候補だからとのことなのだが――

訓練時のハートマン軍曹っぷりには「軍隊モノをラノベに落としこんだ感じなのかなー?」と思いましたが、それ以後は軍隊モノなら完全な死亡フラグを立てた仲間や上官が死ななかったり、命令無視上等だったり、上官が普通に優しかったりとラノベっぽくぬるくした感じ。このぬるさのまま恋心を抱えた仲間があっさり殺されちゃったりすると戦争の残酷さがいい感じなのになー。

まあ元々あとがきにもある通りコンセプトは軍隊コメディらしいのですが。無口なロリ上官はそのコンセプト勝ちなのですが、勝気な金髪巨乳眼鏡の幼馴染(?)が良いですな。オレ言葉で友人っぽいのに実は好きなんだぜ的な。軍人モノっぽいので鬱なのかなー、と倦厭することもなく普通の少年少女モノ(コメディ寄り)として楽しめそうですよ。

もうそろそろ10年選手な神野オキナの名前は知っていたものの実際読んだことはなく、今回が初の神野オキナ作品。やはり文章が慣れていてソツがない感じでした。

次巻は様子見かなぁ。どうも海とか温泉らしいんですがぐっと堪えて(笑)

疾走(はし)れ、撃て! (MF文庫J)

疾走(はし)れ、撃て! (MF文庫J)