『黒乙女-シュヴァルツ・メイデン- 黒き森の契約者』(富士見ファンタジア文庫)

あっれー? シノシノこんなところで魔女のコスプレして何してはるん?

表紙をめくった1ページ目が完全に『SHI-NO』たん過ぎるぜ。さて陰影の強いゴシックイラストが好みすぎたので新人に挑戦してみましたが、うーん……なんとなく表紙から、そしてシノたんイメージからアームチェア・ディテクティブなのかなー、と期待してたら「無数にある異世界からの魔物の侵攻が原因で起こる謎の事件」的な話でした。解決は異能な力押し。

異世界の魔物の森に捨てられた赤ん坊を魔王が拾って子育て→黒ゴスな素敵少女になりました!的なあたりは割と好きなのですが。あとこの気だるげゴスを、正反対な性格のゴージャス金髪お嬢様が世話を焼いてしまうあたりとか。

しかし如何せん文章に魅力がないなー。読んでいて退屈というか、文章は追えるんだが頭に入ってこないというか……キャラも記号的な特徴や立ち位置はわかるんだが、この作品のこのキャラとしての魅力が感じられない。全体の雰囲気は好みなだけに勿体ない。

黒乙女―シュヴァルツ・メイデン―  黒き森の契約者 (富士見ファンタジア文庫)

黒乙女―シュヴァルツ・メイデン― 黒き森の契約者 (富士見ファンタジア文庫)