『きみとぼくが壊した世界』(講談社ノベルス)

ライトノベルについて)

「面白いんだよ。このジャンル、新人がごろごろ出てきてさ。最近の持論なんだが、デビュー作より面白い小説を書く作家はいないな」
「それはさすがに定義が乱暴すぎないかい?」
 持論というより暴論だ。とは言え、与太話としては面白そうなので、先を促して聞いてみる。
「じゃあもう少しゆるやかに言うと、デビューしてから三作目くらいまでが、どんな作家でもまあ面白い。でもそっから先は、大抵の場合、どんどん面白くなくなっていくというか、どうもついていけなくなってしまう」
「こら。ついていけなくなってしまうとか言うな。はぐれてしまうと言え」
「きみのその定義もかなり偽善的だよな……」(P31)

つまり西尾維新ラノベ作家ですね、わかります。(←たぶん私がそう言うであろうことをあなたは既に予測していました感のある言葉。いや戯言以外も面白いけどさ)

きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス)

きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス)