『とある魔術の禁書目録 12』(電撃文庫)P139

「自分にとって都合が良い事ばっかしてくれる人間関係なんてのは存在しないじゃん。本当の意味で自由で誰にも邪魔されないってのは、言い換えれば何をやっても誰にも気づいてもらえないって事を意味してるからなー」
 黄泉川は一方通行の腰から手を離し、
「根を張るってのはそういう事じゃんよ。互いが互いを絡め合うほど動きづらくなる。けど、その分だけ雨風には強くなってくれるもんだ」