『月光のカルネヴァーレ1 白銀のカリアティード』(ガガガ文庫)

Nitro+原作の18禁ゲームのノベライズ。表紙の雰囲気が好みっぽいので原作未Playながら手を出してみましたが、ノベライズというより世界観が同じだけのほぼ新作らしい。読了した後公式サイトを見てみましたがたしかに殆ど知ってるキャラがいねぇwww

というわけで本作から読むのもまったく問題なしです。ところがそうなると「ノベライズだからしょうがないかなー」と見逃していた部分が納得いかなくなるのですよね。特にこの巻だけでは物語が閉じていない事。とりあえずの落ち処すらありません。完全な下巻待ち。ひと段落でもいいからもうちょっと考えて欲しかったなぁ……

古都ゴシックな感じの街での自動人形の話。マフィアの男と、彼が面倒をみている少年ギャング団。彼らの元に預けられた壊れた少女人形と、双子の男娼人形。Nitro+原作ながら血と硝煙は控えめ。全体の雰囲気が退廃的で、ゴシックで背徳耽美なエロスが程々にいい感じです。直截的な描写はないけれど会話の妙から醸し出てくる感じ。この雰囲気はとても好きです。

ただ、前述の通りこの1冊ではストーリーが閉じていないので読後感がよろしくないのがマイナスだなー。せめてこの巻でひと段落ついてくれればオススメできたんだけど。下巻早くおくれー。

余談。ペルラ姉様が素敵すぎるので原作ゲームで姉様の出番が多いなら買おうかと思います。(ただ、HP見た感じメイン扱いではなさそうなんだよなー)