『狼と香辛料Ⅶ』(電撃文庫)
胸中で呟いてしまう。
こんなお人好しの荷馬車に乗ることができて、人が崇めるという幸運の神に本当に感謝したいくらいだ。
お人好し、お人好し、と軽蔑と嘲笑を含めた言い方をしないとそれはあっという間に別の呼び名に変わってしまいそうで怖かった。
側にいて欲しい。
食器を片づけて宿に返してこようと部屋を出るその素振りが見えただけで、こんなにも尻尾がざわめいてしまうのだから。(P267)
ホロ視点の短編がもうニヤニヤしすぎでやばい。このバカップルめ! そして紙幅の半分を割いているホロと少年少女の旅の話が結構好き。神を信仰しているけど重度の世間知らずでナチュラルボーンさりげないエロスなアリエスかわいいよアリエス。
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/02/07
- メディア: 文庫
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