『MAMA』(電撃文庫)
やっぱこの人才能あるわぁ。
去年の電撃小説大賞<大賞>の紅玉いづきの受賞後第1作。今回も「ちょっと怖い童話」のような独特の雰囲気で非常によろしい。この雰囲気はちょっと他の人が簡単に真似できないだろうなぁ。
あらすじ…は書きにくいな、これ。流れとしてはおちこぼれの女の子が、封印されていた人食いの魔物の少年を開放して。乱暴で我儘だけども寂しかった魔物は女の子に母親の面影をみて――という感じなのだけれどそういったあらすじを聞いての印象と実際読んでみての印象はだいぶ違うだろうと思うんですよね。
それにしてもティーラン姫様のツンデレっぷりに全米が悶える。そしてミレイニアのクーデレっぷりに全俺が悶えた。なんだよ! 文芸寄りの才能もってるくせに下手な萌えキャラより萌えるキャラをこんなに描けるなんて反則だよ!
- 作者: 紅玉いづき,カラス
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/02/10
- メディア: 文庫
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