『学園カゲキ！』（ガガガ文庫）
小学館ライトノベル大賞＜ガガガ賞＞受賞作。
面白れえええええ！！！
正直＜大賞＞（賞金200万円）がアレだったので「ガガガ文庫終わったな」と思ってましたが、いやはや、明らかにこっちが大賞だろ。面白いよ。一気に読んだよ！ そんなガガガ賞（賞金100万円）受賞作。
多チャンネル時代に、自由にロケができることを売りに活性化を目論んだ街―その目論見は大当たりで人口は増え、役者を目指す少年少女が集う学園が設立された。その学園の売りは学生が出演する連続ドラマ「学園カゲキ！」がTVで放映され、高い視聴率を誇っている。勿論芸能界への登竜門でもあり――
そんな学園に「なんとなく」入学してしまった少年は元気なクラスメイトの少女に惹かれながらも個性的すぎる面々に囲まれて楽しい学園生活を過ごしているのだが――
読んでいて楽しい。目を引くギャグがあるわけじゃないんだけど、全体の楽しそうな雰囲気が伝わってくるし、キャラクターも好感が持てる。この手のにありがちなハーレム指向じゃなく、ちゃんと初心い青春モノなのも良い。
そして後半。え、え、ええええええええええええ！！！！
こ れ は す ご い 。
そうだよ！ちゃんと伏線張ってあったじゃん！ とその瞬間「シット！」と叫んでしまうのが私の考える良い伏線です。
これで単なる青春モノから頭１つ２つ抜け出ました。粗はありますが勢いがあってこの作者の今後が楽しみ楽しみ。ガガガ、いい新人発掘したね。
