オススメ

『ヒツギでSOSO!』(ファミ通文庫)

ヒツギでSOSO! (ファミ通文庫)作者: 文岡あちら,よう太出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2007/06/30メディア: 文庫 クリック: 14回この商品を含むブログ (24件) を見るうほっ、いい新人! たまにこういう”発掘”があるからファミ通文庫って好きw表…

『学園カゲキ!』(ガガガ文庫)

小学館ライトノベル大賞<ガガガ賞>受賞作。面白れえええええ!!!正直<大賞>(賞金200万円)がアレだったので「ガガガ文庫終わったな」と思ってましたが、いやはや、明らかにこっちが大賞だろ。面白いよ。一気に読んだよ! そんなガガガ賞(賞金100万円…

『人類は衰退しました』(ガガガ文庫)

「ついにねんがんのろみおだな」「ろみおってなに?」「やまだはじめ?」「まつりーっ!!」「ゆうじょうはみかえりを」「もとめない!」「おとこでもいー」「あおばさまー!!」「うるさいだまれ」人類(ホモ・サピエンス)が衰退し人口が激減。もはや滅び…

『オイレンシュピーゲル 1 Black & Red & White』(角川スニーカー文庫)

おお。面白い。いや冲方丁(うぶかた とう)なんて有名ドコロに対してなんですが、やはり他のラノベとは作品世界の作りこみと重厚さが段違いですな。ちなみに同日に富士見ファンタジアから『スプライトシュピーゲル』が発売しておりあとがきによれば着想は『…

『ミミズクと夜の王』(電撃文庫)

とても綺麗で、優しい童話。村人に奴隷として虐げられ続けた白痴の少女ミミズクは深い森の奥で「魔物の王」の青年と出会い、自分を食べて欲しいと望む。その望みが叶えられないまま、自らの境遇を「不幸」とすらわからない純朴な少女は孤高な夜の王、そして…

『ミミズクと夜の王』(電撃文庫) あとがきP265より

私安い話が書きたいのよ、と、熱に浮かされた病人みたいに、たち悪くくだを巻く酔っぱらいみたいによく言ったものです。私安い話を書きたいの。歴史になんて絶対残りたくない。使い捨てでいい。通過点でいいんだよ。大人になれば忘れられてしまうお話で構わ…

『少年検閲官』(ミステリ・フロンティア)

まさにミステリ・フロンティア。アイディアの枯渇と焼き直しでしかないという問題に苦しむミステリ業界において真摯に新たなトリックを開拓しつづける作家・北山猛邦。政府により「本」が規制され「本」を知る者が殆どいない世界。「本」を所持することは重…

『少年検閲官』(ミステリ・フロンティア)P213

「私は完璧な検閲官だが――心は失われている」エノは軽く胸に手を当てた。「ここもすでに検閲済みというわけだ。それはすべてにおいて都合のいい、よりよい形であるはずなんだ。しかし、君の目を通して見た時、まだ私の心の何処かに失われていない何かが見つ…

『少年検閲官』(ミステリ・フロンティア)P202

「僕の推理が正しければ君は――人魚なんだ」

『声で魅せてよベイビー』

理系男子の恋愛青春モノ。この食い合わせの悪さを見事に描ききった才能に感服。どう見たってやりにくいですよ、恋愛を論理的に把握したり、相手の機嫌を損ねようとも正論をぶっちゃう主人公の少年の恋愛話なんて。読者としてもこの少年の考え方と行動が理解…

『声で魅せてよベイビー』P259

『ワタシは一人で戦える。戦えるつもりでいる。でも、他の人はどうなんだろう。そういう風に、いつも不安に思っているの。 当然よね。だってみんな、とっても幸せそうに生きているんだもの。どうみても一人で戦っているように見えないのに、ものすごく幸せそ…

『イヴは夜明けに微笑んで』(富士見ファンタジア文庫)

うおおおおおおおおおおおおおおおうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおど真ん中クリティカル。超ストライク。いやもうツボ中のツボですよ。大好きだこういうセツナサオーラが漂ってる綺麗な話。物語の主軸は<名詠>(めいえい)と呼ばれる技能。あり…

『シャギードッグ 天使の序章』(GA文庫)

作者の過去の著作を見ると割と世代が古い感じのファンタジー畑の人っぽかったのでどうかなぁ、と思いつつ宮城(『され竜』)絵の表紙がえらいかっこいいので表紙買い。うむ、これはアタリですね。近未来SFっぽい世界のボーイ・ミーツ・ガールもの。一般人た…