『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 2』(電撃文庫)

まさか2巻が出るとは。 →1巻の感想


ヤンデレヒロインまーちゃんが今回も頑張ってます。みーくんが入院したので自分で自分の頭をかち割ってそのまま意識を失わず病院まで歩いてきて入院。みーくんと一緒えへー。みーくんのお見舞いの品である漫画本を「あの女の匂いがする」とハサミでザクザク。汚らわしい匂いが自分の手にもついたと自分の手もざくざくまっかっか。……怖い怖いよまーちゃん。だがそれがいい

今回はみーくんがまーちゃんと再会する前に付き合っていた元カノが登場して病院にお見舞いに。病院にはまーちゃんがいるのに。まーちゃんがいるのに! 来ちゃだめーーー!!ナウシカ

そんな、いつ鮮血ENDが起きてもおかしくない、ラノベはもっと殺伐としてるべきなんだよ的な予感をひしひしと感じながら病院で起きる少女の失踪事件。その少女の死体をまーちゃんが見つけちゃったせいでまーちゃんが襲われて…

ミステリーとしてはヒントを文章中で記述していないというアンフェア具合で、かつ証拠不十分な感じですが、まあこの作品らしい悪意たっぷりな展開で良いです。


ヤンデレ要素だけではなく、些細な会話のやりとりというかみーくんの独白が割とツボな面白さ(1巻でも言ったけど戯言シリーズみたいな)なので次巻にも期待。わくわくですな。