紅玉いづき

『MAMA』(電撃文庫)

やっぱこの人才能あるわぁ。去年の電撃小説大賞<大賞>の紅玉いづきの受賞後第1作。今回も「ちょっと怖い童話」のような独特の雰囲気で非常によろしい。この雰囲気はちょっと他の人が簡単に真似できないだろうなぁ。あらすじ…は書きにくいな、これ。流れと…

『ミミズクと夜の王』(電撃文庫)

とても綺麗で、優しい童話。村人に奴隷として虐げられ続けた白痴の少女ミミズクは深い森の奥で「魔物の王」の青年と出会い、自分を食べて欲しいと望む。その望みが叶えられないまま、自らの境遇を「不幸」とすらわからない純朴な少女は孤高な夜の王、そして…

『ミミズクと夜の王』(電撃文庫) あとがきP265より

私安い話が書きたいのよ、と、熱に浮かされた病人みたいに、たち悪くくだを巻く酔っぱらいみたいによく言ったものです。私安い話を書きたいの。歴史になんて絶対残りたくない。使い捨てでいい。通過点でいいんだよ。大人になれば忘れられてしまうお話で構わ…