冲方丁

『オイレンシュピーゲル肆 Wag The Dog』(角川スニーカー文庫)

「別に……」うつむく――とっくに吸い終わっていた吸殻を灰皿に放り込む。「なんにもねーんだよ……あたしには、人に胸張って説明できることなんて……」(中略) 「ちくしょうッ、どうやったら消せるってんだ。あんたの言う、臭い劣等感ってやつをッ!」(中略) …

『スプライトシュピーゲル 1 Butterfly & Dragonfly & Honeybee』(富士見ファンタジア文庫)

↑でもちょっと書きましたが『オイレン』と同時期で、また別の少女3人の小隊のお話。同じ世界のはずながら『オイレン』がスラムのような暴力と絶望に染まっていたのに対して、『スプライト』はライトノベル的といいますか、残酷な過去・展開はあるものの基本…

『オイレンシュピーゲル 1 Black & Red & White』(角川スニーカー文庫)

おお。面白い。いや冲方丁(うぶかた とう)なんて有名ドコロに対してなんですが、やはり他のラノベとは作品世界の作りこみと重厚さが段違いですな。ちなみに同日に富士見ファンタジアから『スプライトシュピーゲル』が発売しておりあとがきによれば着想は『…