『暗闇にヤギを探して 2』(MF文庫J)

少し不思議な日常ラブコメ

になるのかな。一言で言うと。シリーズ通しての大きな流れとかその巻の「事件」なしに主人公周りの人間関係のみでのストーリー展開が逆に珍しい感じ。今回は「ギャルゲテンプレ無味無臭主人公」を巡って、「主人公の書いた紙しか食べられない清純派生徒会長(友達いない)」VS「手を握ると誰もが好きになってくれる少女(なぜか主人公には能力が効かない)」VS「普段着ぐるみを着ている横暴ツン幼なじみ」。

なんてゆーか、シュールだ……。ストーリーの盛り上がりがなく淡々としていて読んでいるとそのちょっと変なキャラクターに脳が麻痺させられてくる。読了しても結局この巻なんだったのよ、って感じだし。うーん、淡々としすぎていて次巻を読みたいモチベーションが沸かないのとシリーズとしての”落ちドコロ”が予想できない。

余談。なんか「少し変なところのある」ヒロイン、主人公だけが”例外”って感じだけ物凄くギャルゲ設定っぽい。具体的に言うと『D.C.』。「自動的に好意を寄せられる」=ことり、「きぐるみ」=和泉子っていうイメージが強いせいかもしらんけど。

暗闇にヤギを探して 2
穂史賀 雅也著
メディアファクトリー (2007.1)
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