9.0

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸』(電撃文庫)

まずはカバーを外してみて下さい。私は外に本を持っていく場合はカバーを外す派なんですが”コレ”に気づいた瞬間、6位くらいだった本書の読書優先度が一気に2位まで上がりましたwさてタイトルや帯、カラーページからわかるとおり、殺人や誘拐に罪悪感を覚え…

『学園カゲキ!』(ガガガ文庫)

小学館ライトノベル大賞<ガガガ賞>受賞作。面白れえええええ!!!正直<大賞>(賞金200万円)がアレだったので「ガガガ文庫終わったな」と思ってましたが、いやはや、明らかにこっちが大賞だろ。面白いよ。一気に読んだよ! そんなガガガ賞(賞金100万円…

『人類は衰退しました』(ガガガ文庫)

「ついにねんがんのろみおだな」「ろみおってなに?」「やまだはじめ?」「まつりーっ!!」「ゆうじょうはみかえりを」「もとめない!」「おとこでもいー」「あおばさまー!!」「うるさいだまれ」人類(ホモ・サピエンス)が衰退し人口が激減。もはや滅び…

『クジラのソラ 03』(富士見ファンタジア文庫)

うわああああああああああああああああああ…挿絵パラ見厳禁な。あとあとがきのすぐ傍にイラストがあるのでこっちを先に読むのもお薦めしません。あ、あとカラーイラストでも先の展開が読めるのでこっちも……さて高度な宇宙人から与えられた技術での「宇宙戦争…

『マテリアルゴースト 5』(富士見ファンタジア文庫)

最終巻。1年半で6冊で安定して完結。いやぁ理想的ですな(笑) 1巻から気に入ってはいたものの積極的な理由もないけれど生きる理由もないから死にたいなぁ、でも痛いのとか嫌だしなぁ、という主人公が世間に受け入れられるか心配でしたがどうやら大丈夫だ…

『BITTER×SWEET BLOOD』(電撃文庫)

人外の美貌を持つが無愛想な謎のクラスメイトの少年に夜の街で声をかけたら首筋を噛まれてKA・I・KA・Nな序盤で「しまった、レディコミか!」と一瞬後悔したものの読み続けていくとそんな雰囲気は薄れていき、普通に楽しめる「ちょっと人外青春恋愛モノ」で…

『暗闇にヤギを探して 3』(MF文庫J)

この3巻(最終巻)の出来は単品で見てとても出来が良いのに、これを読むのはシュールでポカーンな1、2巻を乗り越えてきた少数の人間だけであるというのがとても勿体ないですね。いやホント。こういう真っ当なセツナイ系の青春恋愛モノを書けるなら最初か…

『バニラ』(集英社スーパーダッシュ文庫)

美少女2人(百合)、銃、逃避行。銃ネタのオンパレードな美少女ガンアクション『黄色い花の紅』でSD大賞を受賞した作者の第2作目。今回も予想通りこのネタです。需要と自分の売りドコロがよくわかってますね(笑)黒髪のストレートロング、長身で凛とした…

『虎は躍り、竜は微笑む』(ファミ通文庫)

おっとこれは良作。「中華娘っていいよね」という自分の趣味だけで買ってみましたがこれはなかなか。内容はファミ通文庫らしく十代前半の読者向けな感じで、暗さ・鬱さがなくて「読んでいて楽しい」エンターテイメント。少年少女が通うライセ武術院。そこの…

『“文学少女”と穢名の天使』(ファミ通文庫)

ななせは可愛い。本当に可愛い。世界でいっっっちばん可愛い。 (P259)というわけで前巻の強烈なヒキはさておいて(?)、ななせ可愛いよななせなお話。”文学少女”遠子先輩が受験勉強のため休部。そんな折、ななせの親友が行方不明になり――いやぁ、ななせ可愛…

『かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート』

一見の価値アリの新時代アクション。いやぁ、最近ハリウッドではアクション映画が下火ですが上海ではまだまだ観ていて面白いアクションは撮れるんだなぁ、と思いました。むしろハリウッドの計算された殺陣よりも上海の泥臭いというか全力を投入するだけ投入…

『記憶の果て』(講談社ノベルス)

読もう読もうと思っていた浦賀和宏にやっと手を出してみるテスト。いやぁ、知人に「浦賀さんは…面白くないわけじゃないんだけど良い意味で三流っていうか…いや私は好きなんだけど人には別に薦めないって言うか…」と気にはなるけどすぐ読む気にはならない微妙…

『とある魔術の禁書目録(インデックス) 13』(電撃文庫)

医者マジでカッコよすぎな。医者かっこいいよ医者。医者やばい。カエルやばい。野郎キャラ好感度で一気にぶっちぎる素敵っぷり。序盤完全なサブキャラでしかなく、なぜか単行本以外でイラストが出て(hpだったかな)、そのうちサブキャラの分際で凄そうな…

『オイレンシュピーゲル 1 Black & Red & White』(角川スニーカー文庫)

おお。面白い。いや冲方丁(うぶかた とう)なんて有名ドコロに対してなんですが、やはり他のラノベとは作品世界の作りこみと重厚さが段違いですな。ちなみに同日に富士見ファンタジアから『スプライトシュピーゲル』が発売しておりあとがきによれば着想は『…