感想

『バッカーノ!2002 B side』(電撃文庫)

『C side』はあったけど大人の事情で上下分冊に…200P削られた余波で「あれ?」と途中で場面がスコーンと抜けているのが残念無念。『sea side』で完結って綺麗だと思ったんだけどなぁ。まあ、そんな舞台裏はさておき(というか成田作品ではいつものことのよう…

『とある魔術の禁書目録14』(電撃文庫)

ああ、そういえば「禁書」ってアタリハズレの大きいシリーズだったよなぁ、と改めて思った巻。はいー、ぶっちゃけつまら(ryというわけでなんでつまらなかった考えてみた。原因1:困ってる女の子を救うための話じゃなかった。 原因2:敵キャラが女の子じ…

『さよならピアノソナタ』(電撃文庫)

作者のイメージからすると(2chねら、ニート)信じられないくらい綺麗な青春モノで吃驚。突然失踪したはずの天才美少女ピアニストに、せっかく居心地良くした空き教室を奪われてしまった主人公は彼女を見返すためにベースを手に取り……というようなストー…

『ツァラトゥストラへの階段』(電撃文庫)

『扉の外』の土橋真二郎の新作。絵師もそのままだし、中途半端に終わった『扉の外』の世界観を別視点からちゃんと完結してくれたりしないかなぁ、と妄想してたらドンピシャwww まあ、きっちり前作とリンクするかはわかりませんが今後に期待。基本ストーリ…

『バイオハザードIII』

やべ、予想以上に面白い。T-ウイルスが全世界に蔓延し砂漠化した地球。ゾンビ化されていない人間はトレーラーやバスに乗って旅を続けるがゾンビたちとの戦いで次々と殺されていく……一方T-ウイルスの黒幕・アンブレラ社は地下の研究室で「アリス計画」を続け…

『円環少女6』(角川スニーカー文庫)

最 高 傑 作 。いつも投票モノの「シリーズ部門」で迷うんですが今年はこの1冊がガチすぎる。前巻でメイゼルが狙撃され瀕死。ジンはメイゼルを救うため公館を裏切り地下の無辜の住民を殺す戦いへと身を投じる――という物凄いヒキから待たされまくった今巻。………

『クダンの話をしましょうか』(MF文庫J)

ネットいじめ。最近の子供たちはムカつく奴がいたらそいつのブログに匿名で「死ね」とか「おまえウザイ」とか書きこんだり、学校BBSで「○○ってうざいよねー」とか書いたりするんだぜ? 相手が目の前にいるのに顔は笑顔で、でも手元の携帯で罵声を匿名で送っ…

『学校の階段7』(ファミ通文庫)

生徒会選挙!中高生向けであるライトノベルで中高生に身近な生徒会選挙を真っ向からやるってのが新鮮で素晴らしいですね。しかも奇をてらわずに。「実際生徒会選挙って別に面白いもんでもないしなぁ」というのが身に染みているだけにちょっとやそっとの力量…

『りっぱな部員になる方法。1)紙ヒコーキと四次元黒板』(スーパーダッシュ文庫)

子供向けミステリー倶楽部、みたいな。ナンダヨナンダヨ。「午前三時五分」なんてエッジなペンネームだからきっと中二病をこじらせた重度の西尾奈須フォロアーだと期待したのにっ!(勝手なことを)そんな期待をしていたわけですが箱を開けてみたら少年少女…

『ポイポイポイ』(スーパーダッシュ文庫)

初めてラノベを読んでる途中で投げ捨てたわ。なんでこうまで神経逆撫でされるのかなぁっ!?っていうくらいにイライラムカムカでとても読んでられませんでした。133P/370Pでギヴ。主人公が考えの足りない直情径行馬鹿少年ですぐバレて当然の嘘をついて自らピ…

『魔女ルミカの赤い糸』(MF文庫J)

エロース。感覚と影を失った魔女の肌に口づけを這わせると彼女のその部位の感覚と影が戻る。しかし代償として己のその部位が破け、血を流し、感覚と影を失う。僕が本能のままに魔女の全身に唇を這わせ終えた時彼女は――いやもうこの設定が最高すぎてどうしよ…

『ギャルゴ!!!!!-地方都市伝説大全』(MF文庫J)

桃太郎電鉄にも出てこないような小さな地方都市で”物干し竿占い&人生相談”の占い師として有名だったばあちゃん。そのばあちゃんが遺した、遺言みたいな最後の手紙―― 『春男ちゃんへ 春男ちゃんは多くの女性に愛される運命だと、占いがでています。 人間以外…

『にこは神様に○○される?』(ガガガ文庫)

「……にこの体は奇麗であるな」 人ならざる美少女が微笑みながらそう言うと、効果絶大だ。 「えっ……!? そ、そう!?」 「うむ。凹凸が少なくて奇麗」 ぱこ――――ん。 速かった。 (中略) 「にこは自分の体が嫌いなのか?」 「……好きじゃない」 「では、我が…

『幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ』(富士見ミステリー文庫)

おー、化けた化けたw『フォルマントブルー カラっぽの僕に、君はうたう。』、『熾天使たちの五分後』は「悪くないけどなんか設定が”作者だけ満足してる”っていうか読者からすると上滑りしてる感じがするなぁ」という感想で実際あまり話題になっていなかった…

『不気味で素朴な壊れた世界』(講談社ノベルス)

待望の続編!ではあるが…『きみとぼくの壊れた世界』から4年ですか…続編が出るとは思ってなかったので「待っていた」という感じはあんまりしませんね。むしろ「まさか出るとは!」といった予想外のプレゼントな感じ。で、出来ですが…うーん? 悪くはない。悪…

『レンタルマギカ妖都の魔法使い』(角川スニーカー文庫)

第二部第二巻。遂に舞台は倫敦ですよ! 「アストラル」の格付けの査定会。協会のNo.2が登場し、ユーダイクスが再登場。猫屋敷と影埼の真の実力が発現し、主人公たちより年上の渋いお兄さん&おじさんが活躍しまくりです。ラピスっち1人の参入ではロリ軍の劣…

『クリスマス上等。』(MF文庫J)

これは面白い!今月買う新刊がやたら少ないので2005年10月に1巻が発売され、2007年4月に全8巻で完結したシリーズに手を出してみました。前から気になってはいたのですよ。いやぁ、新人でこれだけ書ければ超オススメしまくってラノサイ杯でも問答無用で投票し…

『学園カゲキ!2』(ガガガ文庫)

あれ、なんでこんなつまらなく…1巻(→感想)はべた褒めするくらい面白く、今年の期待の新人だったわけですよ、私的に。で、その2巻が……なんだろう。こののっぺりとしたテンポの悪さは。ストーリーも平坦な上にダメダメな追加要素を後出ししてきてもう……。劇…

『G線上の魔王』 体験版

http://www.akabeesoft2.com/面白れぇwかの名作『車輪の国、向日葵の少女』のるーすぼーい&有葉の新作ですよ。良いですね良いですね。犯罪の”魔王”と、それを追う”勇者”の少女のクールな頭脳戦と、キザ少年とダウナー系少女のトボけた感じの学園モノが交互…

『ペイン・キャプチャー』(電撃文庫)

薄っぺらい。異能犯罪事件を扱う窓際部署の刑事モノ。犯人と怪我が互いにフィードバックし合ってしまうという能力を持つスカしたクール青年が主人公。主人公の過去の悲劇的な過去が再来するとか、作者の好きなお話の特性はよくわかるのだけれどそれを書き写…

『世界平和は一家団欒のあとに 3』(電撃文庫)

いやぁ、このシリーズ良いわー。 →1巻の感想 →2巻の感想 異世界を救った勇者とお姫様が現代日本に戻ってきて家庭を築き、その子供たちもまた軽〜く世界を救っちゃうような運命を持っていたのです、という本作。ただしそこで描かれるのは2巻の悪の組織の首領…

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 2』(電撃文庫)

まさか2巻が出るとは。 →1巻の感想 ヤンデレヒロインまーちゃんが今回も頑張ってます。みーくんが入院したので自分で自分の頭をかち割ってそのまま意識を失わず病院まで歩いてきて入院。みーくんと一緒えへー。みーくんのお見舞いの品である漫画本を「あの女…

『扉の外3』(電撃文庫)

物議を醸したこのシリーズも遂に完結。→1巻の感想→2巻の感想 なのに新キャラで新ゲーム。今度はバーチャル世界でサバゲー。『バトルロワイヤル』っぽい展開が割と面白いもののメインストーリーがちゃんと閉じるのか不安に思ってたら…閉じない……ちょ、え、お…

『C3-シーキューブ』(電撃文庫)

『ぼくと魔女式アポカリプス』がやっぱりアレ過ぎていたのか、やや一般向けに落としての新作。アポカ打ち切りじゃないよね? ね? 海外を奔放している骨董品好きな父親が送りつけてきた謎の立方体。それはなんと女の子だったのです!守護月天懐かしいなぁ………

『バカとテストと召喚獣3』(ファミ通文庫)

楽しめるようになってきた。ラノベサイト杯でかなりの良評価を獲得した本シリーズ。とはいえ2巻まで読んでの感想は「そこまで騒ぐほどの面白さかなぁ……?」というものだったのですがこの3巻は面白く読めました。なんだろう、「話題の新人をチェックしてやろ…

『らき☆すた―らき☆すた殺人事件』 (角川スニーカー文庫)

駄本。ダメだ…まったく受け付けない……「殺人事件」というタイトルで断ってはいるものの、『らき☆すた』の緩いキャラクターでガチの殺人事件というのはなんだ、ファンの集う画像掲示板でキャラの血みどろグロ絵をUPしてニヤニヤしてる下衆に感じる不愉快さと…

『”文学少女”と慟哭の巡礼者』(ファミ通文庫)

爪切り。……爪切り……ッ!!!既読者だけニマニマしててください、サー(怖痛い意味じゃないよ)。とりあえず半身不随→爪切りでアレにもっていった作者は天才だと思った、マジで。今年のライトノベルで屈指の名シーンですよ。一部の趣味の方専用で。さて今回は…

『くみちょ!』

Q.両親が莫大な借金を作って夜逃げしました。どうしますか?→ヤクザに追われるのでヤケになって少女を誘拐DA!→執事ルート →悪の組織の社長がドアを蹴破り入ってきてメイドにさせられた!→魔王ルート →ヤクザの組長@10歳(趣味:ゴスロリコス)のお世話をす…

『ソフィアの宝石 -乙女は、降り立つ-』(B's-LOG文庫)

B's-LOG文庫ということで全くアウトオブ眼中だったのですがdeltazuluさんのとこで興味を持って購入。良作ktkr!大工の青年と貴族の娘が駆け落ちして生まれた娘・リディア。平民の街で働くことを苦にもせずまっすぐに成長したリディアだったが母に先立た…

『薔薇色にチェリースカ』(集英社スーパーダッシュ文庫)

フィギュアスケートを舞台にした名作『銀盤カレイドスコープ』の作者・海原零の新作は欧州の貴族学園を舞台に凡庸な日本人が学園長の犬となって生徒会に挑む学園闘争モノ。うーん……微妙。『銀盤』で一番評価しているのはフィギュアスケートの知識なんて皆無…